二つのイベントの感想

先週末に二つのイベントに参加してきました。

11月18日「HIMARI×吉田恭子DUOコンサート」@焼津文化会館

ひとつ目はコンサート。

私が学んでいる、アレクサンダーテクニークの先生が絶賛していたヴァイオリンのHIMARIさんのコンサートでした。

私も紹介された動画を見て、大変感銘を受け、先生と生徒計6人で、聴きに行ってきました。

先生曰く「立ち姿、歩き姿が素晴らしい。ヴァイオリンを弾く時にしっかり脚を使っている」とのこと。

私は、彼女の呼吸から始まる音楽が、聴いていて心地よく、引き込まれました。

音楽が呼吸から自然に響いてくる、彼女らしい音楽を感じました。

ちなみに演奏会前日に観た、YouTubeでの演奏が素晴らしかったので紹介しておきます。

この演奏を聴いて、バッハの「無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータを全曲」をHIMARIさんの演奏で聴きたいと心の底から思いました。

それまで私は生きるのだ・・・。

11月19日ワークショップ「アスレチック型コンサート オーケストラで遊ぼう!」@京都府城陽市 文化パルク城陽

参加型の、いわゆるワークショップ形式でオーケストラを楽しむ企画。

ファシリテーターは音楽家の片岡祐介さん。
片岡さんと私は色々ご縁があり、いつも純セレブスピーカーとか飲み会とか、何やらかんやらで一緒に遊んでくださってます。(多謝)

さて、このワークショップは「オーケストラで遊ぼう!」と銘打ったもの。
こういう企画はあちこち行われているので、珍しくはないでしょう。でも、ありきたりでなく、本質を突くところはさすが片岡祐介さんです。

私が面白いと思ったのは、ハンガリー舞曲第5番(ブラームス作曲)を指揮したい人が振ってみるコーナー。

「指揮者やりたい人!」という片岡さんの言葉に、子供たちから

「はいはいはいはいはいはい!やりたいやりたいやりたいやりたい!」

・・・参加の小学生ムーブがすごくて、指揮者になりたい人多数。というか子供は全てやりたいと手を挙げていたような・・・

結局、なりたい目ヂカラが強い、子供たちの中から3人が選ばれてました。

彼らの指揮がすごかった。

指揮棒を持っているとはいえ、子供たちの振る姿の大きく伸びやかなこと!私はびっくりして、思わず涙が出てしまいました。

指揮棒が一瞬頭上で止まったり、次にどう出るのか。それがオーケストラの緊張を誘って、独特の音楽になっていました。

・・・こ、これは巨匠か?

そうそう、指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラーやハンス・クナッパーツブッシュが振るような・・・

こんな感じ

※クナッパーツブッシュ指揮ウィーンフィルの1962年の演奏会。(一夜のコンサートでバックハウスのピアノとニルソンの歌が聴けるとは・・・)

「一瞬の間」が音楽的緊張を作るという意味では、この演奏を想起しました。(結構、大袈裟ではなく)

音楽を聴く「からだ」

最後にとても良かったのが、エルガーの「エニグマヴァリエーション〜ニムロッド」の演奏の聴き方について。

演奏の前に、片岡さんが音楽の聴き方を伝授してくれました。

その言葉のニュアンスとしては

「音楽は耳だけでなく、身体で感じるように」

「足のくるぶしを緩めて、美味しい匂いを味わうような感じで」

「からだを緩めて染み込ませるように」

という感じだったと思います。

思い起こすと、実はこういう本質的で具体的なことを言われることは、あまりないように思います。

知識ではなく、身体のあり方を言われることはほとんどなかったなあと。そうですよね、音楽は知識以前に身体感覚ですから。

こういう感じで聴いてみると、本当に音楽が染み込んでくるんですよ。
体調によっては音楽を楽しめたり、楽しまなかったりする。自分の体のありようで感覚は変わるということです。

「動かないで(他人の迷惑にならないように)じっと聴きなさい」

こういうことは学校や大人からはよく言われます。しかし、こんなことを言われれば、体が緊張してしまい、結果として音楽を味わう、楽しむことから遠ざかってしまいます。考えさせられました。

最後まで、音楽を体で感じることで、聴き方、感じ方がどんどん変わる、とても楽しいワークショップでした。

<おわり>

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