ジネット・ヌヴー、木村弓を純セレブスピーカーで聴く

最近、純セレブスピーカーの探求がアンプの探求にまで及んでいる。アンプの音が純セレブスピーカーの音に如実に反映するので、アンプの選択は非常に重要だということに気づいたからである。

さて、ご存じのとおり、最近のオーディオ市場は中国企業が席巻しており、もはや日本企業の出る幕はなくなっている。

中国メーカーのD級アンプ、いわゆる中華アンプというものは記憶をたどると十年くらい前から出てきたと記憶している。当時日本では音楽鑑賞用の機材として相手にもされなかった。しかし、昨今の中華アンプは機能、音質ともに進歩が目覚ましく、侮れないどころか、ついに日本メーカー製品を凌駕するものも出てきた。

かくいう私も日本メーカーのアンプは一応YAMAHAと古いパイオニアの製品を持っているが、使用するのは中華アンプの方が多い。日本メーカーのは音質は悪いわけでもないが、重くて機能が複雑で使いづらい。

その点中華アンプは機能は少なくシンプルで扱いやすい。小さいし使用電力も少なくて済む。そして安価で音質も日本メーカーと比べても決して引けを取らなくなった、むしろこれでいいんじゃね?というレベルに達している。これではONKYOが潰れて当然である。

閑話休題。

ジネット・ヌヴーというヴァイオリニストがいた。1949年に30歳で飛行機事故で亡くなった悲運の人だが、残された録音は少ないながらも、大変な名演揃いである。

当然ながら、録音は古い。いわゆる蓄音機で聴くモノラルのSP録音である。CDに復刻されているが、残念ながら一部のファン以外はあまり聴かれていないと思われる。そもそもクラシック音楽を聴く人が少ないのだから、そうなる。

確かに古い録音であるが、純セレブスピーカーで聴いてみると、これが驚くほど生々しい音だと気づく。

まず聴いてほしいのが、ファリャ(クライスラー編曲)スペイン舞曲、ディニークのホラ・スタッカートなどの小品集である。闊達さ、推進力、即興性…素晴らしい。

しかしなんと言っても得意のブラームスの協奏曲は是非聴いてほしい。ヌヴーのこの曲の録音が多いが、ハンス・シュミット・イセルシュテット指揮のライヴ録音か、ドヴローウェン指揮のものが素晴らしいと思う。

正直、私はブラームスは苦手なのだが、ヌヴーの演奏を純セレブスピーカーで聴いて以来、このコンチェルトだけはよく聴くようになった。

これらヌヴーの録音を聴くためだけにでも純セレブスピーカーを用意すべきである。そう言いたい。

安価で簡単に作れる段ボールのスピーカーで死ぬほど感動できるのだから試してみる価値はあると思う。アンプも中国メーカーなら数千円と安価である。感動するには多額のカネは必要はなく、少しの工夫と探究心があればいい。

この工夫と探求を私は日々行なっている。

木村弓さんのCDを購入した。先日、純セレブスピーカーの開発者の一人である安冨歩さんより勧めていただいたものである。
録音は「??」というところもあるが、概ね素晴らしい内容である。私見では覚和歌子さんの詩に負うところが大きいと思う。

そして私は木村さんの声から、何か根源的なものを感じる。それを書くと長くなるので、機会を見て、また。

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