ちいさな祈り
梅雨真っ只中。湿度、気温ともに不快極まりない。
家の中の結露に耐えかねて、昨年除湿機を購入した。おかげで信じられないくらい快適になった。部屋干ししてもカラッとするし、快適になった。除湿すればエアコンをさほど強く効かせなくても済むことにも気づいた。
動画紹介
純セレブ教・教祖片岡祐介さんと泰阜村1歳のいおちゃんとの即興動画。初めて紡ぎ出される音楽が新鮮だ。
心が洗われた。
先月購入したレコード
南安雄作曲 蓬莱泰三作詞「チコタン」「日曜日」「レクイエム」
古橋富士雄指揮NHK東京放送児童合唱団 、ピアノ 斉木ユリ、 オルガン 田代ゆり
ダンプに轢かれて死んだ「チコタン」を悲しみ怒るボク。
飲酒死亡事故を起こし、ともに死んだ親、遺された子供を描いた「日曜日」。
深く読み込んでいくと、加害者までもが高度経済成長の犠牲者であることが見えてくる。
この2曲は合唱を愛好している人の中ではとても有名であるが、「レクイエム」は意外と知られておらず、私もこのレコードで初めて聴いた。こんなすごい曲があったとは驚いた。紛れもなくこの「レクイエム」は3部作の最後の重要な作品であると思う。
木村重雄氏が書いたライナーノートを一部引用してみよう。
これは、本来、南がラテン語の典礼文を用いて作曲した合唱とオルガンのための小鎮魂曲<Requiem>を改作、詩の内容も、わたしたち人間とともに生き、わたしたちの生命を支えてくれている、鳥獣虫魚たちの、名もない死への鎮魂歌として蓬莱が日本語を新しく書き添えたもので、この作品は<チコタン>もしくは<日曜日>の両親にも捧げられて然るべきものであろう。
「小さな祈り」 ライナーノートより
命はどれもが、名もなきものだ、と私は思う。その輝きが、私には、ただ、愛おしく、悲しい。